1.コピー機複合機は寒さに弱い
1.コピー機複合機は寒さに弱い
冬場の朝、コピー機複合機を使おうと思ったら、
■エラー表示が出て使えない
■紙詰まりをして使えない
■画像が半分くらいしか印刷されない。
■印刷された画像がぼやけている。
■線が入ったり、真っ黒、真っ赤等の写りが出る。etc
というような経験をしたことはありませんか?
上記のようなご相談は冬場になると増えてきます。
これらトラブルの原因の大半は「コピー機複合機内部の結露」が原因の場合が多いです。
特に北海道の冬場、仮説現場事務所や倉庫で使用している場合などは上記のようなトラブルが頻発します。コピー機内部の部品の劣化を早め、寿命を縮める要因となります
2.コピー機複合機内部の結露
2.コピー機複合機内部の結露
業務用のコピー機複合機は家電量販店で販売されているプリンターと違い、湿度や温度に影響を受けやすい機械です。極端に湿度が高い、温度が高い・低い等の場所に設置すると、コピー機複合機内部の部品を劣化・損傷させて寿命を縮めることになります。
冬場、暖房設備を止めて事務所を閉める。夜、室内温度が下がり、コピー機複合機内部も冷える。朝、事務所に来て暖房を入れる。事務所内の温度は上がるが、コピー機複合機内部の温度は上がりきっておらず、内部部品が冷えた状態。その状態でコピー機複合機を稼働させると、コピー機複合機内部で結露が発生し、様々なトラブルを発生させます。
3.コピー機複合機が結露してしまった場合の対処法
3.コピー機複合機が結露してしまった場合の対処法
時間の経過とともに室内温度が上がり、コピー機複合機内部の温度も上がってきます。室内温度とコピー機複合機内部温度が近い温度になればほぼ解消され問題なく使用できるようになりますが、復旧時間は冷え具合によります。1~2時間で解消される場合もあれば、午前中まったく使えず午後から復旧という場合もあります。復旧を早めたい場合は以下の方法を試してみるとよいでしょう。
①室内温度が十分上がってからコピー機複合機のカバーを開ける(おススメ)
室内の暖気がコピー機複合機内部に入るようにして、コピー機複合機内部の結露を解消します。
②ドライヤーでコピー機複合機内部を強制的に温める(おススメしない)
コピー機複合機のカバーを開け、ドライヤーで暖気を送り込む方法。ですがこの方法は注意が必要です。私たちサービスマンは内部構造を理解し、どの程度ドライヤーで温めればよいかを判断できますが、一般の方がやりすぎると内部部品の劣化・破損などを起こしてしまう可能性がありますので、ほどほどにしましょう。
4.コピー機複合機の結露防止方法
4.コピー機複合機の結露防止方法
①コピー機複合機の主電源を切らない
メーカーによって違いがありますが、内部に保温ヒーターがついている機種であれば、主電源がOFFにならない限り、ヒーターが内部を一定温度に保ってくれます。標準のヒーターで解消されないのであれば、オプションの増設ヒーターなどをつければ大丈夫でしょう。(下画像:リコーの増設ヒーター)。結露を繰り返すと内部部品の劣化が進んでいきますので、コピー機の寿命を延ばし長く使用したいならば結露防止ヒーターなどを装着することをお勧めします。
②コピー機複合機に毛布・電気毛布などを掛ける
下の画像のようにコピー機複合機に毛布・電気毛布を掛けると内部の結露防止となります。